ファシリティマネジメントとは「お客様が補修又は仕様される施設とその環境(以下FMという)を経営戦略的な観点から総合的に企画、管理、活用する経営管理活動」のことをいいます。
すなわち土地、建物、設備等の業務用の施設すべてを経営にとって最適な状態(最小のコストで最大限の効果)で保有、使用、運用し維持する為に総合的な管理手法です。
施設に関する耐震、環境、保守といった各種診断・対策やプロパティー、アセット、リアルエステートといった各種のマネジメントは、いずれも施設についての部分的専門的な診断・対策やマネジメントであり、一方、FMは施設に関する全般的で総合的な調査・分析を行い、最適な状態でのその利活用を図ろうとするものです。
施設に関し全般的な状況を把握せず、個別的な対策を行うと、その問題は解決しても他の面で問題を惹起しかねないことから、まず、個別的専門的な対策を講じる前に総合的なFMによる診断を実施しておく必要があります。
I 不要な施設、不足な施設、不適当な使われ方の施設が明らかになり、経営にとって最適な施設のあり方が示されます。
II 施設の改革によって、施設の関連費用を最小に抑え、経営の効率が大きく向上します。
III 顧客、利用者及び従業員にとって快適で魅力的な施設を実現します。
IV 省エネルギーなどを実現し、環境問題にも大きな効果をもたらします。